Pythonのはじめかた~for Mac~メソッド
前回まではこちらから。
今回はメソッドについて書いていきたいと思います。
まずメソッドとは
データ型がそれぞれもっている専用の関数
です。
メソッドは「変数名」+「.」+「関数名」の形で書かれます。
それでは一例として文字列のメソッドを紹介します。
- split()
文字列自身を特定の文字列で区切る関数。
address = 'Yokohama , Japan' address.split( ' , ' ) [ 'Yokohama' , 'Japan']
split()メソッドは次のような形でも使えます。
address.split( ' o ' ) [ 'Y' , 'k' , 'hama' , 'Japan' ]
これで、「o」の部分で文字列を区切ることができました。
- upper()
すべての文字を大文字にした新しい文字列を返します。
address.upper() 'YOKOHAMA' , 'JAPAN'
これで大文字になりました。
この関数には引数がありません。引数のない場合でも後ろの「()」が必要になります。
- index()
引数で指定した文字が何番目に一番最初に出てくるのかを示す関数。
address.index( ' , ' ) 8
このときも数字は「0」から数えられます。
次回メソッドとデータ型の関係について詳しく書いていきたいと思います。
Pythonのはじめかた~for Mac~関数
前回まではこちらから。
今回はPythonにおける関数について書いていきます。
まず関数とは、データを受け取り決められた処理をして結果を返す命令たちのことです。
関数は基本的に
関数(引数)
→戻り値
このような関係になっています。
引数とはe-Wordsさんによると
プログラム中で関数やメソッド(後述)、サブルーチンなどを呼び出すときに渡す値のこと。
です。
戻り値とはおなじくe-Wordsさんによると
プログラム中の関数やサブルーチンが処理を終了し、呼び出し元に処理の結果として返す値。
とのことです。
では実際に使ってみましょう。
まずはシェルを起動します。
では文字列の長さをはかるlen( )という関数を使ってみましょう。
例えば'python'という文字列(’で区切られたデータ)の長さをはかるとき、len( )の()の部分に'python'といれてうちこんでみます。
len('python') 6
これで'python'という文字列の長さが「6」だということがわかりましたね。
ほかの関数も使ってみましょう。
- str( )
データを文字列に変換する関数。数字などほかのデータ型も文字列に変換することができます。
str(123) '123'
また、代入や演算子を混ぜて使うこともできます。
version = 2.7 'Python' + str(version) 'Python2.7'
これは「version」という変数に「2.7」という浮動小数を代入し、「’Python’」と「version」に代入されている「2.7」が「str(version)」によって「’2.7’」となり同じ文字列同士足されたということです。
- print( )
引数のデータの内容をそのまま画面に出力する関数。
apple = 'りんご' print(apple) りんご
- range( )
0から始まり引数に与えた整数までの連続したリストをつくる関数。
「0から始まる」というところに注意が必要です。プログラミングになれていないと見落としがちです。
range(5) [0,1,2,3,4]
range()は「,」を使うことで2つの引数をとることができ、それによって次のようなこともできます。
range(1,11) [1,2,3,4,5,6,7,8,9,10]
この方法をつかうことで、「1から始まる10個の連続したリスト」を作ることができます。
このほかにも沢山の関数があります。後々紹介できたらとおもいます。
次回はメソッドについて書いていきたいと思います。
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Pythonのはじめかた~for Mac~演算子と変数
今回は演算子(コンピュータの行う計算)、変数(データに名前をつける仕組み)について書いていきたいと思います。
まずは基本の演算子から。
- 足し算(+)
1 + 2 3
- 引き算(-)
1 - 2 -1
- 掛け算(*)
2 * 3 6
- 割り算(/) 注意左から右へ計算される。
2.0 / 4.0 0.5
- 累乗(**)
2 ** 4 16
- 割り算のあまり、剰余(%)
8 % 3 2
次に比較演算子について。
比較演算子とは、その名の通り二つの数字の大小を調べるものです。
その式があっていれば「True」を、あっていなければ「False」を返します。
またこれらは基本の演算子の後に計算されます。
それでは数学での記号と比較してみていきます。
- (<)
2 < 4 True
- (≦)
2 <= 4 True
- (>)
2 > 4 False
- (≧)
2 >= 4 False
- (≠)
2 != 4 True
- (=)
2 == 4 False
では次に代入演算子と変数 (データに名前をつける仕組み)について書いていきます。
代入演算子とは=を1つだけつかうもので、変数を作るのにつかいます。
a = 2 a < 4 True
これはaに2を代入することになります。学校で習うxやyと同じような感じです。
変数は数字以外でも作ることができます。
また変数の名前つまり左辺の部分の文字には、いくつか注意しなければならないことがあります。
- 使える文字は、アルファベット、数字、アンダースコア(_)のみ。
- 大文字と小文字が区別される。
- 数字を先頭に使うことはできない。
- is、not、if、forなど特別な意味を持つものは単独で変数名にすることはできない。
(例)
is = 2 ×
is_a =2 ○ このようにアンダースコアを使えば可能。
最後に複合代入演算子について。
複合代入演算子とは、演算と代入を一度に行うことです。
また演算は基本の演算すべてが使えます。
i = 2 i += 4 i 6
このように「i += 4」は「i = i + 4」と同じ意味になります。
次回は関数(データを受け取り決められた処理をして結果を返す命令たち。)について書いていこうと思います。